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放射能基礎統計学

計数値とポアソン分布


本来、標準偏差を算出するには、標本ごとに偏差を求める必要があるが、原子の崩壊率はポアソン分布に従うことが知られているので個々の標本に基づいて標準偏差を求めることは実験以外ではあまり意味が無く、実務上ではポアソンモデルで標準偏差を求める方法がよく用いられる。
実際の計測では、原子の崩壊を全て補足できるような計測器ははなく、ガイガーカウンターの計数効率は全崩壊数のせいぜい数十パーセントでしかないが、ポアソン分布の部分集合もポアソン分布なので、真の崩壊数が分からなくても、実際の計測で得られた計数値Nλとして、"s0060_1.gif"で標準偏差の近似値が得られる。

"s0060_2.gif"

例)10分間の計測で、全計数値が1000カウントであったときの計数値と標準偏差σは

"s0060_4.gif"

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